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『夏と花火と私の死体』乙一
我が道を往く人、乙一。
本来、そうであって当然の世界をあっさり無視して自分の世界を広げる。

五月(さつき)が死ぬことは誰もが想像する。タイトルで死んでるし。
それでも五月が死んだとき、ちょっと驚いた。
死んだ「五月の視点」でそのまま物語が進むのよ。
死にましたがそれがなにか?って感じ。おぎやはぎさつき。
ユーレイユーレイしてるでもない、意思をもった死体ですよ。逆に不気味だ。

本来、死体に意思はないもの。そこに乙一は意思を持たせた。意思だけを。
これがあとでピリリと効いてくる。隠し味。

しかし死人の語りで物語が進むというのは、なかなか不自然ではあるが、
それを巧みな描写で「自然である」ように仕上げ読ませる筆力は流石。
気付けば受け入れてる。
この語りあってこそあのラストシーン、そう言っても言いすぎではない。
このために死体に語らせたんだ。これを書きたかったんだよ、という得意気な筆者が目に浮かぶ。確かにこのラストシーンを生きた人間に語らせていたら味気なかっただろう。

連続誘拐犯が誰だか分かりやすかったから、気付かなければもっと面白かったかな。
といっても短い文量でこの出来。満足。

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読んでいただきありがとうございました
作家別・ア行(乙一) | comments(0) | trackbacks(0)
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