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『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

成績は優秀、だけど恋愛は初心者のメガネ大学生・鈴木夕樹(たっくん)。
大手企業の内定ももらって後は卒業を待つばかりというある日、
代打出場で出かけた合コンで成岡繭子(マユ)と出会うところから物語は始まる。


A面六章、B面六章という目次構成の恋愛ミステリ。

ああ、見事にだまされた。
この悔しさ。どうしてくれよう。
完っ璧にしてやられた……。
つくづく読み方が甘かったこと思い知らされたわー。

いや、まさか大どんでん返しがあるなんて夢にも思わなくってさ。
よくある普通の恋愛小説だと思って手に取ったんだよ。
ちゃんと書いててくれればなあ。
「トリックにご注意下さい」とか書いててくれればさあ。笑
……でもまあ。知ってたら面白さ半減してただろうから、知らずに読んで良かったかもしれない。


合コンに出かけた夕樹(たっくん)は、そこで成岡繭子(マユ)と知り合い一目惚れする。
へえ、ユウキって僕とおんなじ名前だ……親近感感じる。
あ、しかもメガネもかけてるのか、いやあ奇遇だね、僕もだよ、とさらに高まる親近感。

この瞬間だ。
今思えば、この瞬間に僕は早くもストーリーに落ちていた。
ちくしょう、なんで同じ名前でメガネなんかかけてんだよ。思いっきり感情移入しちゃったじゃないか。
頑張れユウキ、応援してるぞっ。とか何とか思っちゃったじゃないか。
完全に応援スタイル。その先にどんでん返しがあるなんて想定外だったよ。

まあ、でもね。
結局、応援なんて必要なかったんだけど。苦笑
すんなりマユと付き合っちゃうし。
マユのお願いで少しずつたっくんも恋愛初心者を脱して男らしい魅力を身につけていくし。
なんだよ。上手くいってるじゃないか。ていうか、これってただの合コン成功談じゃないか。
なんて言いながらA面を読み終えたわけですよ。

で、B面。
とうとう困難が訪れた。
マユとの付き合いを考えて地元に就職したたっくんだが、突然の派遣話で東京に行くことに。
たっくんに急接近してくる東京の同僚・美弥子。
すれ違い始めたマユとたっくん。そしてマユを美弥子と呼び間違えるたっくん……。
遠距離恋愛中の浮気かー、まあ、よくある話だなあ。
たっくん、あんたも随分変わったねえ、などと心の中で文句言ってた。
(もちろんたっくんの応援などする気はなくなってる)

つまり、たっくんにとってマユとの恋愛は男として生まれ変わるための恋だったと。
こいつ、なんてヤツだ。今そこにいるお前はマユのおかげで恋愛初心者を卒業できたこと忘れんなよ。
と散々たっくんをこきおろしていたわけだが。
迎えた結末で……。

あれ?

結末が、なんかおかしい。

なにこれ。どういうこと。

あ……もしかして、やられた?

だよねえ、やられちゃってるよね。ああぁぁー……ドサッ(ベッドにぶっ倒れた)。

そこから確かめ確かめ読み直し。
ん、何か変だなって気になるところは結構あったんだよなあ。
再読前と後では、印象がガラリと変わる。
初めに読んだときなんで気づかなかったんだろ……。
どうとでも解釈できたのに、決め付けちゃってたんだね。
ラストの二行読んだとき、すぐには意味が分からないぐらい決め読みしてたもんなあ……。不覚。

ラストの二行、これは親切な種明かしなんかじゃない。
読んだ瞬間に、なるほどそういうことか、と即座に理解できる類ではないと思う。
むしろ、「というわけですが、分かりますか」という、読者に対する挑戦状的なものだ。
だからこそ悔しいんだよなあ。
だって、ラスト二行で挑戦状受け取ったときの僕の反応ってば「なにこれ」だもの。笑

乾くるみめ。詐欺師かあんた。次は覚えてろよー。
(意訳:乾くるみさん、してやられました。他の作品も読んでみます)


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「イニシエーション・ブログ」にブログ名を変えてみるか。…やめとこう。
作家別・ア行(乾くるみ) | comments(0) | trackbacks(0)
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